みどり備忘録

野生動植物、自然の中での営みがすきです。緑な写真と一緒に溜まって溢れる感情や思いを書き留めます。

萌黄色

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今年もこの季節がやってきた。

草木が芽吹く季節。

萌黄色の葉っぱ。萌黄色の山々。

この季節が1番お気に入りだ。

岩手から地元の茨城に帰ってくると、両者の季節のめぐりの違いがよく分かる。岩手ではまだまだ新芽は出ていなかったが、茨城では新芽は若葉になっていた。

 

この日は午後には天気が良くなったので、散策でもしようと外に出た。すると、近所のおばさんがゼンマイ採りが終わった後らしく、沢山のゼンマイを抱えてあるってきた。行くって言ったらついて行ってたのに!ずるい…。そう言うと、じゃあ、山でも行くか!と祖父母の山に散策に行くことになった。ワクワクしかしない。早速、着替えて山に行った。今回は田植え用のつなぎしか持ってきてなかったので初めてつなぎで山入。

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山に行くと柔らかな日差しの中、柔らかくて小さな葉っぱの赤ちゃんたちがそよそよしていた。いいなぁ。ほんとに最高。春だなぁ。なんでこんなに気持ちいいんだろう。あーもー最高すぎる。ずっとここにいたい。

森を通り抜ける風がとても心地良い。木々の間を抜けることで風が柔らかくなる気がする。お昼寝したくなる。

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祖父母の山は2つあるそうだが、その日の山はいわゆる里山のナラの二次林。構成樹種は見た感じ、コナラ、ミズナラのナラ類が主要で、ほかにカバノキ科のイヌシデかアカシデのどちらかが次に多くあって、クリ、ウリカエデ、ヤマツツジ、ホオ、コゴメウツギ、ミツバウツギ…などなど。私の種同定が未熟なため、分からない樹種も沢山あったが、とにかく多種多様な木々、草花がいた。ウリカエデが低層に優先していた。


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一方でこちらが問題の君たちは誰?グループ。

見たことあるんだよなぁ…でも出てこない…。まだまだ幼樹なため、樹皮や樹形では判断できず、小さな赤ちゃん葉っぱとにらめっこする。

君は誰?なんていうの?答えるはずもないのに聞いてしまう。真ん中のはヤマハンノキかなぁ…うーん。まだまだ勉強不足だぁ。図鑑はいつも持ち歩かねば…。

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こんなのも発見。冬に死んだのだろうか。

イノシシの子供の屍があった。だいぶ腐敗が進んでいたので、この春のものではないだろう。

殺して誰かがここに捨てたのかしら。謎だ。

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これはかつて、この二次林のナラ類で炭焼きしていた名残。炭窯の煙突部分。掘り返したい気持ちを抑えて下山した。


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山から下りて、タラの芽を採った。その夜、天ぷらにして食べたがなんであんなにタラんぼは美味しいんだろう…どなたか教えてください。

右はダイコンノハナという植物。実際に大根の花ではないけど、名前がダイコンノハナらしい。ふっしぎー。

 

やっぱり山はいいなぁ。

次はもう一つの山に行こう。

 

おしまい。