みどり備忘録

野生動植物、自然の中での営みがすきです。緑な写真と一緒に溜まって溢れる感情や思いを書き留めます。

スミレ勉強中。

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久々の投稿です。キジのオスもより色鮮やかになりました。

さて。

今年、大学4年目にして、いままでなあなあにしてきたスミレと向き合ってる。スミレってぱっと見、どれも見た目が似ていて、葉の形だの、距(花の後方に飛び出た突起みたいなもの)の長さ、太さだの、茎の長さだの、よくよく向き合わないと同定が難しいイメージがあって、これまで恥ずかしながらスルーしてきた。

でも今年は学生最後の年になりそうだし、ちょっと真剣に覚えてみようと思い、スミレの勉強を始めた。すると、おお!!スミレって身近な野草のひとつだけど、奥深い。面白い。種数の多さに加えて、花そのものの仕組みも面白い。

スミレ(菫)の花の魅力。色や種類、咲く季節、種の秘密まで! | LOVEGREEN(ラブグリーン)

↑スミレの基本的なことが分かりやすく説明されていて◎ 勉強になりました。

 

以下、未同定込み、今シーズン見つけたスミレたち。

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スミレ これぞTheスミレ。


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未同定


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ニョイスミレ


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未同定


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オオバキスミレ


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エイザンスミレ


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スミレサイシン?


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マキノスミレ?


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ナガハシスミレ?

 

スミレを探していると、今まで素通りしていて見落としていた他の野草や苔などにも気付くようになって、視野が広がったような。

今の時期、上を見上げれば樹木の新緑。下を見ればカラフルなそれでいてどこか謙虚さのある野草の花々。近場でも少し散策するだけで発見、出会いが次々と。

 

カメラの勉強ももっと頑張って、見つけた植物たちをきれいにカッコよく撮れるようになりたい💪🏻

写真が順調に溜まっているので、ちょこちょことここに吐き出そう…。

 

おしまい。

カツラ

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色々あって軽井沢に3週間以上お世話になっています。軽井沢にいる間、1番よく目にしたのがカツラ。最初の頃は少ししか匂わなかったカツラの葉の甘い香りもだいぶ強くなってきた。それでも不思議と甘ったるい感じはしなくて、そこがまた好きなところ。匂いの変化を感じて、より一層秋を感じます。

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道の端っこにはたくさんのカツラの落ち葉が。これからもっと増えて、匂いも増すんだろうなぁ。みんなに踏まれるので、細かくなってより甘い匂いも強くなる気がする。

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カツラの黄色と空の青が綺麗だった。秋だ。

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個人的には、こんな風に葉っぱが対になって出ているのがかわいくて好きだ。そして、葉っぱを見るとおさつチップに見えてくる。黄色くなったら余計におさつチップ。かわいい。

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葉っぱだけじゃなくて、カツラの枝ぶりも好きだ。直線的に伸びる細い枝が葉っぱのまんまるを目立たせる気がする。

 

きょうの樹はカツラさんでした。

おしまい。

 

紫波あじさい祭り

カツラのカラメルみたいな甘い匂いや田んぼの稲刈り、赤くなったヤマウルシ。だんだん秋を感じるようになってきたので、夏を振り返ろうと思う。

今年の7月7日は紫波あじさい祭りの駐車場スタッフ。赤沢地区の自治会長さんには以前からお世話になっていてその縁でお手伝いに。

7月にしてはとても暑い日で、日陰がない駐車場での仕事は正直大変だったけれど、地元の方の労いの言葉やお客さんの笑顔、子どもたちが走り回る様子を見ていると自然と元気が出るものでなんとか1日やりきった。

肝心のあじさいはと言うと…。

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アイスの実ブドウ味…を連想するような(暑くてアイスが欲しかったのだと思う)みずみずしい鮮やかな紫色をしていて、道沿いに植えられた様子はとても綺麗だった。

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白が混ざったものもあれば、青一色のもの、桃色のものがあって、見ていてとても楽しかった。お客さんのおばあさんが教えてくれたが、色の違いは生えている土壌のpHの違いらしい。初めて知った!あじさいの根っこの部分にある土が酸性だと青、中性〜アルカリ性だと赤になるようだ。あじさいの色から見えない土の性質まで分かるなんて不思議だぁ。

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地域の人たちが地域を盛り上げようとしている様子はいつ見ても元気が出るし、なんとか応援したいと思ってしまう。私も地元のためになることを近くも遠くも、将来やってみたいので、このような地域振興のお手伝いはそのための勉強にもなる。岩手にいる間は、積極的に関わって、地域の生の声をたくさん聞きたい。

 

来年のあじさい祭りも楽しみ。

次は10/5.6の紫波ワイン祭りです。ワインケーキがすごくお気に入り。絶対買うぞ〜。

 

おわり

自分のときめき図鑑、はじめます。

念願のカメラ(SONY RX10M4)をゲット。

鳥や哺乳類の動き回る生き物を撮るのも好きだけど、樹木、野草、菌類、苔類など動かない生き物を撮るのにはまった。

 

一般の図鑑にはないような自分がときめいた瞬間を切り取って、自分のときめき図鑑をのんびりつくります。

そのためにはカメラの勉強!

 

どんな写真を撮ろうかな。

 

 

萌黄色

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今年もこの季節がやってきた。

草木が芽吹く季節。

萌黄色の葉っぱ。萌黄色の山々。

この季節が1番お気に入りだ。

岩手から地元の茨城に帰ってくると、両者の季節のめぐりの違いがよく分かる。岩手ではまだまだ新芽は出ていなかったが、茨城では新芽は若葉になっていた。

 

この日は午後には天気が良くなったので、散策でもしようと外に出た。すると、近所のおばさんがゼンマイ採りが終わった後らしく、沢山のゼンマイを抱えてあるってきた。行くって言ったらついて行ってたのに!ずるい…。そう言うと、じゃあ、山でも行くか!と祖父母の山に散策に行くことになった。ワクワクしかしない。早速、着替えて山に行った。今回は田植え用のつなぎしか持ってきてなかったので初めてつなぎで山入。

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山に行くと柔らかな日差しの中、柔らかくて小さな葉っぱの赤ちゃんたちがそよそよしていた。いいなぁ。ほんとに最高。春だなぁ。なんでこんなに気持ちいいんだろう。あーもー最高すぎる。ずっとここにいたい。

森を通り抜ける風がとても心地良い。木々の間を抜けることで風が柔らかくなる気がする。お昼寝したくなる。

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祖父母の山は2つあるそうだが、その日の山はいわゆる里山のナラの二次林。構成樹種は見た感じ、コナラ、ミズナラのナラ類が主要で、ほかにカバノキ科のイヌシデかアカシデのどちらかが次に多くあって、クリ、ウリカエデ、ヤマツツジ、ホオ、コゴメウツギ、ミツバウツギ…などなど。私の種同定が未熟なため、分からない樹種も沢山あったが、とにかく多種多様な木々、草花がいた。ウリカエデが低層に優先していた。


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一方でこちらが問題の君たちは誰?グループ。

見たことあるんだよなぁ…でも出てこない…。まだまだ幼樹なため、樹皮や樹形では判断できず、小さな赤ちゃん葉っぱとにらめっこする。

君は誰?なんていうの?答えるはずもないのに聞いてしまう。真ん中のはヤマハンノキかなぁ…うーん。まだまだ勉強不足だぁ。図鑑はいつも持ち歩かねば…。

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こんなのも発見。冬に死んだのだろうか。

イノシシの子供の屍があった。だいぶ腐敗が進んでいたので、この春のものではないだろう。

殺して誰かがここに捨てたのかしら。謎だ。

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これはかつて、この二次林のナラ類で炭焼きしていた名残。炭窯の煙突部分。掘り返したい気持ちを抑えて下山した。


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山から下りて、タラの芽を採った。その夜、天ぷらにして食べたがなんであんなにタラんぼは美味しいんだろう…どなたか教えてください。

右はダイコンノハナという植物。実際に大根の花ではないけど、名前がダイコンノハナらしい。ふっしぎー。

 

やっぱり山はいいなぁ。

次はもう一つの山に行こう。

 

おしまい。

残雪期調査4/20@南八甲田、蔦沼

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過去のクマゲラ営巣地の残雪期調査に入った。

結果はやはり…クマゲラの痕跡なし。残念…。やはり本州にはもういないのか。結構良さげなブナや周辺環境だったけどなぁ…。クマゲラの痕跡については寂しかったが、ブナ林は素晴らしかった。いやぁほんとにブナ林は良い。ため息がでる。この時期になるとブナの根っこの周りが溶け始める。これは春が近づいて、ブナが活動を少しずつ始めた証拠。根っこで土壌中の水を吸い上げると幹や根っこや地表近くが暖まり、雪が溶けるのだ。このようなくぼみがたくさん見られてなんだか神秘的だ。ブナ林にも春が近づいているんだなぁ。冬芽も膨らみが大きくなっていた。一部の冬芽はもう開きつつあって、ふわふわの毛が顔をのぞかせている(もう春かなぁ…?ヒョコッ。おや、まだ寒いぞ)。

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そしてそして、今回のハイライトはこちら↓↓

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小川に溜まったブナの葉っぱたち。綺麗だぁ。ブナの他にもいろんな葉っぱが全員集合!

これが分解されて雨水を浄化して、その水が川を流れて海へ〜…おおぉぉお。ステキ。

これを見つけて、枝についた葉っぱにはない落ち葉の良さに気づいてしまったのでこれからは落ち葉の写真も増えそうだ。

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こんなのもありました。モモンガのフンらしい。雪の上でないとなかなか見つけにくい。パッと見、フンには見えない。肥料みたい。でも枝で分解してみるとふむ、やはりフンだ。冬芽を食べたのか、細かくなった芽鱗かな?というのがあった。フンの周りにも芽鱗が散らばっている。次は本体を見てみたいものだ。

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蔦沼でお昼ご飯。いつも米だけど、たまにはパンもあり。これに加えてちくわも食べた。

 

とまぁ、こんな感じの濃い1日だった。残雪を歩いてみて、また改めて樹皮やら冬芽やらをきちんと勉強したいと思った1日でもあった。

 

次のブナ林・クマゲラ調査は6月。

しばらくはブナ林はおあずけ…。5月は田植えをしたり山菜とったり、サークルの踏査に行ったりするか。

 

おしまい。