残雪期調査4/20@南八甲田、蔦沼
過去のクマゲラ営巣地の残雪期調査に入った。
結果はやはり…クマゲラの痕跡なし。残念…。やはり本州にはもういないのか。結構良さげなブナや周辺環境だったけどなぁ…。クマゲラの痕跡については寂しかったが、ブナ林は素晴らしかった。いやぁほんとにブナ林は良い。ため息がでる。この時期になるとブナの根っこの周りが溶け始める。これは春が近づいて、ブナが活動を少しずつ始めた証拠。根っこで土壌中の水を吸い上げると幹や根っこや地表近くが暖まり、雪が溶けるのだ。このようなくぼみがたくさん見られてなんだか神秘的だ。ブナ林にも春が近づいているんだなぁ。冬芽も膨らみが大きくなっていた。一部の冬芽はもう開きつつあって、ふわふわの毛が顔をのぞかせている(もう春かなぁ…?ヒョコッ。おや、まだ寒いぞ)。
そしてそして、今回のハイライトはこちら↓↓
小川に溜まったブナの葉っぱたち。綺麗だぁ。ブナの他にもいろんな葉っぱが全員集合!
これが分解されて雨水を浄化して、その水が川を流れて海へ〜…おおぉぉお。ステキ。
これを見つけて、枝についた葉っぱにはない落ち葉の良さに気づいてしまったのでこれからは落ち葉の写真も増えそうだ。
こんなのもありました。モモンガのフンらしい。雪の上でないとなかなか見つけにくい。パッと見、フンには見えない。肥料みたい。でも枝で分解してみるとふむ、やはりフンだ。冬芽を食べたのか、細かくなった芽鱗かな?というのがあった。フンの周りにも芽鱗が散らばっている。次は本体を見てみたいものだ。
蔦沼でお昼ご飯。いつも米だけど、たまにはパンもあり。これに加えてちくわも食べた。
とまぁ、こんな感じの濃い1日だった。残雪を歩いてみて、また改めて樹皮やら冬芽やらをきちんと勉強したいと思った1日でもあった。
次のブナ林・クマゲラ調査は6月。
しばらくはブナ林はおあずけ…。5月は田植えをしたり山菜とったり、サークルの踏査に行ったりするか。
おしまい。