みどり備忘録

野生動植物、自然の中での営みがすきです。緑な写真と一緒に溜まって溢れる感情や思いを書き留めます。

7泊8日下北サル調査

記憶が新しいうちに、12月23〜30日に参加してきた下北サル調査について書こうと思います。

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今回が初参加、1年目。率直な感想は、すごく充実していて楽しかった、なぜ去年から参加しなかったんだろう…これからもずっと参加したい。という感じ。長期の野生動物調査への参加は今回が初めてではないだろうか。

 

現地のサル調査会の皆さん、学生、学生の頃から調査に参加してきた社会人などが調査メンバー。日頃から野生動物調査を仕事にしている方々も多くいて、将来を模索している自分にとってすごくいい刺激、勉強になった。

 

調査はテレメトリー、追い出し法でのサルの目視、カウントが目的。サルの動きによって、その日その日で、追いかけるサルの群れは異なるし、歩くルートも臨機応変に変えていく。調査から帰ってきたらすぐに報告書を書いて、大きな地図にも歩いたルート、サルの動きを書き込んで、夕食後に報告会。各班の報告を受けてまた明日のルートや作戦を決めていく。この作業を繰り返す。これが自分的にはとても楽しかった。参加初日は上手く対応できず、早く慣れなければ、と焦りもあったが、たくさん質問しても、皆さんとても分かりやすく、丁寧に説明してくれるので思っていたよりも早くに馴染むことができたかな?と思う。

 

自分は山歩きが好きな方だが、地図読みは自信がなく、今回の調査でひそかに「地図読みスキルを底上げする!」と目標設定していた。

藪漕ぎもしたかったので初日から歩きたいです!!!とアピール笑…。サル調査会のおじさまたち、きっと驚いただろうな…。ごめんなさい。でも、そんなアピールが効いたのか、山歩きのプロの方々と一緒に歩くことができた。

 

山歩きを本業としている方々はすごい。後ろ姿が頼もしくて、とてもかっこいい。すごくかっこいい。時々、立ち止まって、「ここがどこだか分かる?地図読みしてみようか」と地図読み。山を歩く時の景色の見方、コンパスの使い方など、全てを最初から教えるのではなく、私が考える時間を設けてくれたり。本当に充実した時間で、ずっと楽しかった。

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調査では楽しみがもう1つ。なんとお昼は焚火をするのです。燃料には困りません。そこら中に落ちている。朝作ったおにぎり2つ(筋子とシャケ)をアルミと新聞紙にくるんで持っていくのだが、それを焚火で温めて食べる。具は筋子なの!?あんなに連日筋子を食べたのは初めてだった…友達に言ったら、すごく笑ってくれました。パーティによって焚火は様々。焚火に命をかけているおじさまと一緒になると、ベーコンやらマシュマロやらコンポタやらカップラーメンやら…お腹いっぱいで午後の調査へ。

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サルの食痕も初めて見ることができた。サルは冬芽を手元を見ないで食べるそうで器用だなぁと感心してしまった。これは確か…マタタビかサルナシか…忘れてしまった。この通り、冬芽の知識不足である。冬芽とか樹皮とか、冬季でも樹木を同定できるように勉強だぁと改めて思った調査でもあった。

 

長々と書いてしまったが、まとめると。

サル調査のおかげで地図読みが好きになったし、調査から帰ってきても地形図をぼんやり眺めてしまう。それに、将来の選択肢も増えた。

今までは林業や環境教育に関わりたいと思っていたが、サル調査でたくさん歩いて、色んな人のお話を聞く中で、生態屋さんもいいな。と思った。

これからインターンで色んなところに行って自分のやりたいこと、向いてることを探していこう!と前向きにもなれた調査でした。おしまい